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2025/05/31 00:07
PAS MARQUEを纏う、しなやかな女性たち。
私たちが届けたいのは、“日常に寄り添う、美しさを纏う服”。
それは、自分の輪郭を大切にしながら、自然体で暮らす人のための装いです。
このシリーズでは、PAS MARQUEを愛用してくださっている方々の声に耳を傾け、
服と生き方、その人自身の表現が重なる瞬間を見つめています。
第二回は、染織家・吉岡更紗さん。
自然界に存在する植物だけで染め、織り上げる「染司よしおか」の五代目として、
色と向き合い、暮らしと仕事を静かに重ねる日々を過ごされています。
京都の工房を訪ね、染めの現場を少しだけ見せていただきながら、
“自立”とは、“透明感”とは、そしてなぜPAS MARQUEを纏ってくださるのか――
その想いを伺いました。
一自分をもつ(自立する)とは?
日常を自然に過ごせること
ーあなたにとって仕事とは?
日々の糧
一人生において大切にしていることは?
透明感
ーPAS MARQUE に袖を通した感想
ポートレートの洋服 日常自分が意識していない女性の部分がにじみ出るような感じ。
作業の時の洋服、等身大の自分らしさが表れるような感じ。
六代目・吉岡更紗さんは、植物から抽出した天然染料で布を染め、伝統を受け継ぎながら、その先にある静かな未来を見据えています。
自然を相手にしていると、同じ日は一日もありません。だからこそ、その日、その瞬間にふさわしいものを選ぶようになります。服もまた、そういう存在かもしれません
そう語る吉岡さんが選んだのは、PAS MARQUEを代表する定番のシャツブラウス。
軽やかな素材と立ち上がる襟元が、静けさの中に意志を感じさせます。
もうひとつのお気に入りは、リブ巻きスカート。
布を染めるときって、動きに無駄がないことが大切で。このスカートは、その動きにすっと馴染んでくれるんです。
まとっていても気にならないのに、ちゃんと“自分らしさ”が出る感覚があって。
ゆったりとしたドルマンBIGロングTシャツもまた、自然体を支えてくれる服。
今日は何を着ようかなと迷う朝、この服があると、ほっとするんです。
気負わずに着られるのに、どこかきちんとして見える。
それだけで、その日一日を穏やかに始められる気がします
感覚を研ぎ澄ませ、植物と対話しながら色を生み出す日々。
そんな暮らしの中で、吉岡さんが自然と選びたくなる服たちは、
「着ることで気持ちが整う」「自分の輪郭がにじみ出る」──
彼女の言葉そのままに、“纏うことで自分に戻れる服”でした。
PAS MARQUEが目指すのは、まさにそんな存在です。
ただ着るだけでなく、その人がどう在りたいかに、静かに寄り添う。
日常のなかに、さりげなく芯と余白をもたらす服を、これからも。
吉岡更紗 染織家
江戸時代に京都で創業した染屋「染司よしおか」の6代目当主。1977年京都府生まれ。大学卒業後「イッセイミヤケ」で販売員として勤務した後、愛媛県の西予市野村シルク博物館で染織技術を学ぶ。2008年、江戸時代から200年続く「染司よしおか」に戻り、五代目の父、吉岡幸雄のもと、染織の仕事に就く。2019年、父の急逝に伴い六代目に就任。奈良東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)、薬師寺の花会式、石清水八幡宮の石清水祭などの伝統行事に関わるほか、国宝の復元なども手掛けている。