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2025/05/30 23:26

PAS MARQUEを纏う、しなやかな女性たち。

日々を丁寧に、自分のリズムで生きる人。
私たちの服がそっと寄り添っているのは、そんな方たちです。

ブランド5周年を迎えるこの節目に、PAS MARQUEを愛用してくださっている方々を訪ね、
その人の生き方と装いに耳を傾ける連載を始めました。

第一回は、書家の川尾朋子さん

京都の静かなアトリエで、身体よりも大きな紙に向かう彼女。
筆に全身のエネルギーをのせて文字を描くその姿には、
しなやかさと、芯のある力強さが同時に宿っていました。

書とは、自立とは、

PAS MARQUEのシャツブラウスに袖を通した彼女と、
書とともに生きる日々について、お話を伺いました。


一自分をもつ(自立する)とは?

人を思いやりながら、自分も大切にしたい。と思っています。

自立するといっても決して一人で生きているわけではなく、多くの人にお世話になりながらですよね、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいです。


一あなたにとって仕事とは?

書は生きること、そのもの


一人生において大切にしていることは?

想像すること


ーPAS MARQUE に袖を通した感想

動きやすくて、でも少しセクシーな部分もあって、もっと他の服も着てみたい。


この日、川尾さんが身に纏っていたのは、PAS MARQUEの中でも日常に取り入れやすく、
それでいて女性らしさをさりげなく引き出す3つのアイテム。

ドルマンミニTシャツ は、動きやすさと洗練を両立した一枚。


筆を振るう所作を妨げないゆとりのあるシルエットと、ショート丈によるバランスの良さが魅力です。

冬場にはタートルを重ねて着ることもできる設計で、日々の中で活きる一着。


その内側に重ねていたのは、3WAYキャミソールワンピース。
前後どちらでも着られるデザインで、レースの見え方を楽しめる仕様に。
シンプルな中にふと漂う柔らかさが、川尾さんの静かな女性らしさを引き立てていました。


今日の服、どちらを前にするか少し迷って、でもその“余白”が楽しかったんです。
どんなふうに着ようかと想像する時間が、作品づくりの前に気持ちを整えるのと少し似ていて。


仕上げに、キャミワンピースの上から合わせたのは リブ巻きスカート。
ストンと落ち感のあるラインが、全体をすっきりと整え、動きやすさを保ちながらもスレンダーな印象に。


墨をすって、筆に気持ちを込めて。そうやって生まれる文字って、ひとつひとつに物語がある。
服もそうだと思うんです。“ただ着る”だけじゃなくて、まとうことで何かが伝わる。
このスカートを着たとき、自分の輪郭が、すっと定まったような気がしました。


どのアイテムも、彼女のように日々を創造し、丁寧に生きる人のための、
日常に寄り添う、美しさを纏う服
PAS MARQUE
はこれからも、そんな装いを届けていきたいと願っています。


川尾朋子 頓首

書家。6歳より書を学び、国内外で多数受賞。2004年より祥洲氏に師事。展覧会出展のほか、ライブパフォーマンス、寺院や企業への揮など多方面において精力的な活動を展開。BBCにて現代の書家として紹介される。NHK大河ドラマ「八重の桜」OP 映像、NHKEテレ「趣味どきっ!」講師、PANASONIC の巨大ショーウインドウなどでも活躍。近年は自身が文字の一部となる人文字シリーズ、二十一世紀連綿シリーズを発表するなど書の可能性を追求している。京都在住。